2005.11.14
口腔外科についての説明を追加

2005.6.10
メインテナンスについてを追加

2005.6.10
標榜科名と専門分野についてを追加

2005.4.10

口腔科についてをUP


口腔科とは、口腔に発症する疾患に対応する科として使用される用語です。
Stomatology(口腔病学)を研究する科として位置付けられ、時にDentistry(歯科
学)と同意義に扱われることが有ります。

○開業歯科医院での標榜科名と専門分野の種類
 
 現在、開業歯科医院が掲示できる科名(標榜科名)は
1.歯科(一般歯科などとなっている場合もあります。)
2.歯科口腔外科
3.小児歯科
4.矯正歯科
上記四つのみです。
しかし、臨床歯科医療の専門分野としては以下のような種類があります。
1.口腔外科(口腔顎顔面外科) (こうくうげか、こうくうがくがんめんげか)
2.補綴科  (ほてつか)
3.保存科 (ほぞんか)
4.小児歯科 (しょうにしか)
5.矯正科 (きょうせいか)
6.歯科麻酔科 (しかますいか)
 大学病院などで最近では患者さんに分かりやすいように、虫歯治療科、入れ歯診療科などの平易な表現をしているところもあります。また大学により多少違いが有りますが、下記のような名称もあります。
 加齢歯科、歯周治療科、インプラント診療科、障害者歯科など
次に各科がどのような歯科医療分野を担当するか簡単にご紹介します。
1.口腔外科(口腔顎顔面外科)
 口及びその周辺の疾患に対する主に外科処置を担当します。例として腫瘍の切除手術、外傷の処置などです。しかし疾患よっては薬による内科的治療や理学療法を行うこともあります。
2.補綴科 
 歯を失った部分の機能回復のため噛み合わせやその方の口腔条件に照らして冠や入れ歯の設計をし、失われた噛み合わせを再構築します。
3.保存科
 虫歯や歯周疾患でダメージをうけた歯牙を使用できるよう治療します。現在では治療技術の進歩により、かなり進行した虫歯や歯周炎に罹患した歯も残すことができるようになりました。
4.小児歯科
 小児の歯科治療全般と乳歯列から健全な永久歯列に導くための様々な予防処置や噛み合わせの誘導をおこないます。
5.矯正科
 歯列不正を改善することで健全な噛み合わせをつくることにより機能性の安定化を図り、審美性(見た目の美しさ)も回復します。
6.歯科麻酔科
 主に口腔外科手術時の全身麻酔を担当しますが、ペインコントロールといって、頭頸部の様々な痛みに対する薬物治療、理学療法等も行います。
 我々開業歯科医の多くは、大学を卒業し歯科医師免許取得後専門分野の医局に在籍し、教育研修を充分受けた後、医院を開設します。


我々歯科医師は歯のみを治療対象とするのではなく、広く口腔全体に目を向け
ていきたいと思っております。

◇治療結果を維持するために

定期検診(メインテナンス・リコール、レギュラーチェック)の目的と意義

 歯科治療後の定期検診(メインテナンス・リコール、レギュラーチェックとも言います。)の必要性・重要性がさけばれ久しくなりますが、私たち歯科医療者側から見ると未だ充分に理解され普及したとは言えないのが現状です。
欧米の一部の国では定期検診に応じ、予防的対策がとられてもなおかつ発生した疾患に関しては医療費の給付が得られますが、管理が疎かであった結果発生したものに関しては給付が制限される場合もあるようで、その重要性の認識が制度として表れていますが、日本の場合まだまだその部分は後進国であり、個人の認識にゆだねられているのが現状です。

 定期検診(メインテナンス・リコール、レギュラーチェック)はそれほど患者さんに負担をかけることはありません。その目的と内容を以下に挙げてみましょう。
1.治療終了時に得られた良い状態が維持できているか診査
 (咬み合わせの変化、口腔衛生管理の維持等)
2.患者さん自身がうまく落とせていない部分のクリーニングと知らず知らずのうちに着いてしまった歯石の除去、そしてもっとも重要なのがバイオフィルムの破壊、除去
3.必要であれば、咬み合わせの微調整
4.お子さんの場合、希望によりフッ素塗布、シーラント等の虫歯予防処置
 
 特に2.に関してはPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)と言い、私たち歯科医療者による薬剤と機械を使ったバイオフィルムの破壊、除去を行い、歯面清掃と研磨で滑沢にします。
これにより3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月のインターバル中に停滞していた病原性物質を除去でき、口の中をもう一度クリアーで安全な状態にすることができるわけです。
 下図は定期的メインテナンスを受けた場合と放置した場合のお口の健康状態の推移です。参考にしていただければ幸いです。



 1998年の調査で私たちのクリニックでの初回リコール率は約60%位で比較的高い数値といえます。これは個々の患者さんに定期検診の重要性を詳しく説明させていただいているためと思いますが、応じていただいている方を見ますと比較的軽症でそれほど大掛かりな治療が必要なかった方が多いように思います。これらの方々はご自分の口腔の健康に対する関心が高く、良い状態を維持したいという願いが込められており、そこからこうした結果が表れてくるのではないでしょうか。
 私たちは、治療開始の時重症で、比較的大掛かりに治療したり、歯周病の進行した方にこそ積極的に定期検診を受けていただきたいと思っているのです。実際のところ重症な方でも治療後のメインテナンスが継続的に有効に行われていると3年・5年とほとんど問題なく経過している方もいらっしゃいます。大変だった治療を終え、継続した管理があれば健康な状態を長期間保てる可能性がグンと高くなるのです。


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